【ビルクリーニング:清掃の職種】技能実習生の外国人を求人・受入するためには?

 

 

インバウンド需要により、清掃業界の人手不足が進んできていますが、一人あたりの求人数が多い清掃の分野で日本人を採用するのが難しくなってきているかと思います。

そこで、人手不足の対応としては、外国人材の活用が一つの方法として考えられますね。

当記事では、ビルクリーニング/清掃職種の技能実習生の外国人を求人・受入するための手順をご紹介します。

 

 

当記事はこちらの方におすすめです。 おすすめ

  • クリーニング/清掃の外国人の受け入れを検討している
  • 良いよいクリーニング/清掃の外国人の受け入れをしたい
  • クリーニング/清掃の外国人の育成に関心がある

 

 

Xin chào! 日本の皆様🇯🇵🇻🇳

LOD南支社です!

 

清掃業界で働く人々の一定数が、掛け持ちや短時間で働いている人もおり、このためどうしても離職率も高くなることから、有効求人倍率ほど人手不足が進んでいる訳ではないかもしれません。

 

一方、清掃関係の求人数が多いため、日本人で清掃の仕事を探す人にとっては、より良い条件を求めて求職しやすくなっています。

 

このため、日本人の人手を確保し定着してもらうのは、かなり難しい課題となってきています。

技能実習や特定技能で外国人材を受け入れることで、安定的に人手を確保することができます。

 

以下では、清掃業界で技能実習生の外国人を求人・受入する手順についてご説明します。

 

※技能実習生の受け入れ手順の流れは「ベトナム人技能実習生の受け入れの手順|10のステップ」へ

 

 

 

ビルクリーニング/清掃の求人・受入の流れ

 

 

監理団体型で技能実習生を求人して受け入れる場合の流れについて説明します。

技能実習計画作成や在留資格申請の手続き、入国後講習等は、通常、監理団体が行うため割愛しています。

 

  1. 監理団体を通じて求人依頼(募集依頼)を現地送り出し機関に出す
  2. 面接日程を調整する
  3. 現地またはオンラインで面接をする
  4. 雇用する外国人を選考する
  5. 外国人と雇用契約を締結する
  6. 寮や備品などを用意する
  7. 外国人を受け入れる

 

 

監理団体を通じて求人依頼(募集依頼)を現地送り出し機関に出す

 

雇用条件を決める

 

技能実習生を雇用する場合の雇用条件を定めます。

 

賃金については最低賃金以上であれば問題ありません。ただし、他の職種や地域との兼ね合いから、本当にその賃金で外国人が集まるかどうかの確認をしながら、雇用条件を定めるのが望ましいでしょう。

 

給料控除額は可能な限り示してあげましょう。社会保険料や税金、社内の親睦会費に至るまで確認し、求人依頼票に記載しておきます。

寮費や光熱費などは、実際に住むところが決まらないと記載ができませんが、概ねの金額とその金額が変わる可能性があることも明示しておきましょう。

 

なお、技能実習生の寮費については2万円/1名が上限となっており、都市部では3万円/1名が上限となっています。

また、ベトナムの法律においては、技能実習生の寮費の上限値が給料の15%までと定められています。

 

雇用条件を決める際に注意したいのが、特定技能の雇用条件とのバランスです。

日本の受入企業の立場からすると、特定技能は技能実習に比べて受入コストが低くなる分、給料を高めに払いやすくなります。

ただし、すでに何年か自社で働いてきた技能実習生がいるところに、自社の業務内容に不慣れな特定技能が後から入社するといったケースで、その際、技能実習生より特定技能の方が給料が高い場合などは問題が生じやすいです。

 

後から入社して会社や業務のことも分かっていない特定技能人材の待遇の方が良いとなると、それまで頑張ってきた技能実習生の間に不満が溜まってしまう可能性があります。

上記のリスクを考慮すると、自社で技能実習を終えた外国人が、そのまま自社で特定技能となってくれるのが理想的です。

 

特定技能の方が技能実習生よりも受入コストが低いという理由だけで、新入社員の特定技能の待遇を技能実習生よりも良いものにしてしまうことで、それまで築いてきた実習生との関係を壊してしまうのは避けましょう。

 

 

技能実習生が従事する業務内容を決める

 

技能実習生が従事する予定の業務内容を決めます。

 

日本人と同様の業務内容とするのか、あるいは外国人と日本人で従事する業務内容を変えていくのか等、人材運用の具体的な内容を決めながら進めていきます。

1年目、2年目、3年目で経験を積むごとに業務内容を高度化していくのであれば、余さず詳細に記載するか、別途資料を作成するのが良いでしょう。

こうすることで、現地での募集活動を円滑にするとともに、受入後のミスマッチを避けるようにします。

 

洗剤や手袋を着用する業務が多いため、アレルギーや皮膚の疾病の有無などについても、気になる部分は募集条件に含めておきます。

基本的な健康状態の管理は現地送り出し機関が行いますが、現場で強力な薬剤を使うような業務内容であれば、求人依頼をする際にその旨を記載しておきましょう。

 

 

面接日程を調整する

 

求人依頼後、面接日程を調整していきます。

どのくらいの時期までに候補者を集められるかが分かれば、日程調整は可能となります。

 

面接日程の調整は監理団体が進めてくれるので、社内の面接官となる人たちのスケジュールを合わせて、面接可能日をいくつか選定し監理団体に連絡します。

 

 

現地またはオンラインで面接をする

 

ZOOMなどを使ってオンラインで面接をすると、現地への渡航費用や滞在費用をカットできますが、少なくとも面接官1名は現地へ向かわせることが望ましいです。

 

清掃要領や道具の使い方といった技術的な面以外の部分が重要となってくるのも大きな特徴です。

現場で取引先や取引先の顧客に対して、挨拶を行うことは勿論のこと、先方に表情を見せたり身嗜みを見られたりします。

人材のソフトスキルを評価するのは、オンラインの面接で行うのはなかなか難しいです。

 

清掃やベッドメイク技術が高くとも、汚れや残毛を見落としてしまったり、整頓やベッドメイクが規定と違っていたりする原因は、清掃員としての「心構え」や「意識」といった部分によるものが多いです。(勿論、視力や作業性も重要です。)

 

容易には見えてこない人材の内面的な側面を把握するためにも、なるべく現地での面接を行うことをおすすめします。

 

また、オフィスや工場、公共施設での清掃業務であると、技能実習生一人で現場へ行き作業をすることもありえます。

つまり、技能実習生が自社の看板を背負い単独で取引先へサービス提供する形となります。

技能実習生が単独でサービスを提供するケースが生じるのは、工場勤務等と異なる清掃職種の特徴です。

実習生が単独で業務を行うのであれば、面接時に少しでも多くの情報を得られるよう、現地での面接が適切であると言えます。

 

面接の要領は、質疑応答や、実際に清掃をやらせてみるのもよいでしょう。

日本語センス、作業性、清潔に対する意識、心構えなどを総合的に判断できるよう、事前にどんな内容とするか社内で決めてから望む必要があります。

 

 

雇用する外国人を選考する

 

選考基準は予め明確にしておくことが大切です。

この選考基準がブレてしまうと満足のいく採用活動はできなくなってしまいます。

 

受入企業様の中には、迷ったら最終的に風水や占いで採用者を決定するケースもあります。

これは極端な例となりますが、自社の選考基準を明確にしておくことがとても重要なのです。

 

選考の際に評価が最も難しいのが、前述した清掃員としての「心構え」や「意識」といった内面的な評価です。

内面的な部分を評価するためには、外見に現れる身嗜み(髪の毛、爪、服、靴、化粧、髭)の状態や、実技試験や質疑応答等から判断することになります。

よって、どんな内容の面接会とするかは事前によく詰めておく必要があります。

 

この他、ベトナム人の候補者の「衛生観念」も判断が難しいです。

日本とベトナムは文化的に共通するところも多いですが、基本的には異文化です。このため、衛生観念も異なってきます。

 

日本人は世界でもトップクラスの綺麗好きと言われることがあります。ベトナムの人も掃除を頻繁にやりますし、家の中も綺麗に保つ家庭が多いです。しかし、道路などの公共空間は日本とは比較にならないほど汚れています。

当然、日本人とベトナム人の間には「綺麗」に対する基準の違いがあります。

 

日本の「綺麗」の基準は教育によって理解してもらうことになりますが、面接の段階でそのような教育を受容できる能力がある人材かを見極めることがポイントとなります。

 

 

外国人と雇用契約を締結する

 

採用した人材と雇用契約を締結します。

求人した時と内容が異なるようなことがあってはいけません。求人をする時点で決まりきっていない事項は、求人の際にはっきりとその旨を監理団体に伝えておきましょう。

 

 

寮や備品などを用意する

 

技能実習生が生活を送るための住居や最低限の備品は、受入企業が準備するよう定められています。

 

ここでも、清掃職種ならではの難しさがあります。

というのは、業務が客室清掃であれば、実習生たちは一箇所に集まって共同生活を送りながら働くことができますが、工場・オフィスなどの清掃では、実習生達の勤務地がバラバラで、かつ、それぞれの勤務地が離れている場合があります。

 

勤務地に通える場所にアパートを借りて寮を準備することになるかと思いますが、管理しづらい遠方に少数や一人で生活する実習生も出てくる可能性があります。したがって、管理の面で不安な部分が出てくるのは否めません。

このような場合、実習生の性格や能力に基づき、勤務及び居住地の決定をしていくことになります。

 

どの勤務地にどれだけの人数の実習生を配置させるか、そしてどこに寮を準備するかは、実習生を受け入れる検討段階で概ね決めておいて、後で困ってしまうことにならないようにしましょう。

 

 

外国人を受け入れる

 

実習生は約1ヶ月の入国後講習が終わると企業に配属されます。

 

実習生を受け入れて共に働いていく中で、何か上手くいかないことや困ったことがあれば、些細な事でも監理団体や送り出し機関に相談すると良いでしょう。

不具合が発展して修正不可能になってからでは遅いので、気になる点があれば早め早めに手を打っていきましょう。

 

逆に実習生にとっても、上手くいかないことや困ったことが生じる場合があります。自社の担当者や監理団体を活用して、逐次の状況把握に努めましょう。

 

 

 

受入のコストについて

 

団体監理型で技能実習生を受け入れる場合、様々な項目の費用がかかってきます。

監理団体や送り出し機関に支払う管理費の他にも、多様な費用項目があります。

技能実習生の受け入れは決してコストダウンに繋がることはないことは注意が必要です。

 

受け入れコストの詳細は、ブログ「技能実習生を受け入れる時のコストは?|費用項目ごとにわかりやすく説明」で説明していますので、ぜひこちらもチェックしてみてください。

 

 

 

まとめ

 

 

ビルクリ職種で技能実習生の求人・受入の流れを説明しました。

外国人技能実習生には日本語能力だけではなく、清掃員としての意識、明るい表情で挨拶できるマナースキル、効率よく清掃業務を遂行できる作業性、作業中の心遣いができるといった人間性も問われてきます。

 

弊社は、自社グループでホテル経営もしていることから、清掃教育には自信があります。清掃やベッドメイクの作業だけではなく、貴社が求める清掃員としての心構えなどのソフトスキル育成にもご対応できます。

 

技能実習生の受け入れをご検討、あるいは、より良い人材の受け入れをご検討であれば、ぜひ弊社までお気軽にご連絡ください。

 

※弊社のベッドメイク教育の様子

ビルクリーニング職種の実習生のベッドメイクの教育風景

 

弊社グループのホテル:HANOI TOKYO HOTEL

ハノイ東京ホテル

 

※受入の要件についてはブログ「ビルクリーニング職種のベトナム人技能実習生を受け入れるためには?」へ

 

 

LOD南支社では、特定技能、技能実習、エンジニア、インターン、ベトナム現地の教育機関との提携など、様々な形で人材に対する課題解決をおこなっています。

 

ベトナム人材について何かご質問があれば、ぜひお気軽にお問い合わせフォームよりご連絡いただければと思います。

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